今日の東京新聞の「本音のコラム」欄で、師岡カリーマさんという文筆家の方が書いていました。
インドでは経済活動の停止で、空気の汚れが改善されて30年間見えなかったヒマラヤが姿を現したそうです。
中国やフランスでも、空気がきれいになったという話がありますね。
短期間でも、自然の回復力はすごいなと思います。
人間の生活や過剰な経済活動が、いかに地球環境に悪影響を与えているのかわかります。
コラムでは、「度々の異常気象で脅かしても改めてくれなかった人類を、
地球はウイルスという劇薬に訴えて、一斉停止させることに成功した。
これを機に、今までの日常の当たり前を見直す時かもしれない」
とあります。本当に! その通りだと思います。
ところが、IMF(国際通貨基金)は中国経済が再稼働し、
二酸化窒素濃度が増加していることを根拠に、「励まされる兆候だ」というのです。
地球の汚染が進むことを“明るい兆し”ととらえる人間…
その時、フッと、「コロナが地球を守っている」という想いが浮かびました。
人間の欲望の暴走にブレーキをかけて地球環境や生き物たちを守っている、そういうイメージです。
今、世界でも日本でも、「コロナとの戦いに勝つ」「これは戦争だ」という論調が多くあります。
ある会員さんから、
「マスコミでコロナと闘うとか、コロナに勝利するとか言う言葉を聞く度に少し違和感を覚えます。
毎日、空、海、山、川、大地の神々さまに手を合わせて、お詫びと感謝の祈りを捧げています。
今日から、一切の生きとし生けるものは幸せであれ、と付け加えます」
というお便りをいただきました。
山田は、「コロナの退散を願うよりも、まず地球への感謝とお詫び、
生きとし生けるものの幸せを祈ることが大事だ」と言います。
師岡さんのコラムでは最後に、
「今度は自然に敬意を払うクリーンな経済の飛躍による成長を」と結んでいます。
遠い道のりですが、できることからやっていきたいなと思います。