八百万(やおよろず)の神さまの中には男神さま、女神さまがいます。
産土の守護曼荼羅の神名を見るとき、「〇〇ヒメノ大神」「〇〇メノ神」「〇〇ミノ神」とつくのは女神さまです。
たとえば、イザナミノ大神さま、イチキシマヒメノ大神さま、
ミホススミノ大神さま、ミズハノメノ大神さま、
宮中ご八神では大宮能売(オオミヤノメノ)大神さまというぐあいです。
私の鎮守神社の主祭神の1柱にも罔象女(ミズハノメノ)大神さまがおられます。
代表的な水の神さま、水をつかさどる神さまです。
神伺い特別神事を受けられて、産土の大神さまがミズハノメノ大神さまだった女性から後日お便りがありました。
「産土の大神さまのお名前を拝見して、小学校低学年の頃、夏に川で溺れかけたことがあったのを思い出しました。
やっと泳げるようになったばかりの頃だったと思います。
田舎の家の近くの川で、ばた足か犬かき(笑)でバチャバチャと遊んでおりましたところ、
川ですので、思いのほか遠くまで進んでしまっていて、
立とうとしたらズボッとはまって、頭の上30~40センチくらいに水面が輝いている状態に…
しまった!!と思ったのははっきり覚えているのですが、
その後のことは夢の中の出来事のようでした。
もがくでもなく、水を飲んでしまうということもなく、
自力で流れに逆らって、川底を歩いて(!)、
上流の元いた河岸に戻って、ことなきを得たのです。
産土の神さまが助けてくださったのではないかということに思いが至り、
心の底より感謝の気持ちで一杯です!!!
助けて頂いた命、もっとしっかりと生きなければと、気持ち新たに思っております」
このメールを見て、山田はすぐ神さまにうかがいました。
すると、やはり「産土の大神さまであるミズハノメノ大神さまが助けてくださった」ということでした。
産土の大神さまは生まれる前から死後の世界までも守護してくださる、
一番お世話になる神さまといっても過言ではないでしょう。
この話を読んで、私も子どもの頃、海でおぼれかけたことを思い出しました。
まだ泳げるようになる前、海岸で泳ぐ練習をしていたのだと思います。
足がつかず、海面を浮き沈みしてもがいていたら、近くの人に助けられました。
「あれも産土さまに助けてもらったのかな?」と山田に聞くと、
「産土の守護仏さま(白衣観世音菩薩さま)だよ」ということでした。
それから、以前、特別セッションをしていた頃の話で、
ある受講者が臨死体験をしたそうです。
そのことを神さまに伺ったところ、
「陰の直霊の大神さま」である薬師瑠璃光如来さまが、
その女性をタマで包み、フッと吹いて、この世に戻してくださったというエピソードがありました。
産土の守護曼荼羅のご存在たちは本当にありがたいですね。