翌日、大洗磯前神社に行く前に、途中にある大洗水族館に行きました。
山田が「水族館には行った記憶がないなあ」と言うので、
じゃあ行こうとなったのですが、
本当は昔、家族旅行で2回は行っています。(一一”)
まるで海の中にいるかのような大きな水槽の魚の群れが大迫力で、見ごたえがあります。
大きなマンボウが人気のようです。
海育ちなので、水族館の魚を見るときは「この魚はうまいかな?」という視点で見てしまう自分がいます。
マンボウも食べたなあとか…(笑)
くらげをはじめ多種多様な海の生物を見ていると、地球の生物の多様さ、大自然の豊かさ、
そして地球はいのちにあふれていることを感じずにいられません。
神さまのメッセージです。
《海の動物がこれだけ多種多様であるように、神仏も多種多様であることが当たり前のことです。
昔は多神教が普通だったのに、人類が一神教を拝むようになったら、宗教戦争が増えてしまいました。
一つの価値観にしようとすると、必ずアンチが出てきて、争いが起きるものです。
人間の多種多様性を尊重することは、寛容性につながります。
同じように、多種多様な神仏を拝むことは相手の神や仏を認めることであり、
認め合うことが人類の平和にもつながることです》
イルカ・アシカショーを楽しんでから、水族館をあとにしました。
次に、大洗磯前神社に行きました。
車で走っていると、まず大きな石の鳥居が見えてきます(一の鳥居)。
そして、海に向かって道路わきに二の鳥居が立ち、拝殿へ続く長い石段があります。
石段を上るのはなかなかきつそうですが、駐車場は上にあるので拝殿まではらくに行けます。
大洗磯前神社は近年、海岸の岩場に立つ「神磯の鳥居」でブレイクしました。
神磯の鳥居のある海岸に、オオナムチノ命が降臨したとされます。
アニメの聖地としても人気があるようで、参拝者は途切れることなく多かったです。
社殿は永禄年間の兵乱によって焼失しましたが、水戸藩2代藩主徳川光圀公が再興させたそうです。
光圀公は水戸黄門でおなじみですが、いろいろな方面で徳を積んだのですね。
大洗磯前神社の主祭神はオオナムチノ命(大国主命)で、境内の摂社末社に多くの神々がお祭りされています。
もちろんペアであるスクナヒコナノ命さまもおられます。
拝殿で参拝して、左手から境内後方へ回ってみました。
本殿が重厚なかやぶき屋根で、流れるようなめずらしい形です。
山田がこの本殿をとても気に入っていました。
以前来たときはそこまで観る余裕がなかったのか、印象に残らなかったようです。
その時の心境によって観えてくるものが変わりますね。
山田によると、「以前、参拝していた時よりもご開運されて、ご社殿もきれいになっている」ということでした。
拝殿入り口の随神門の脇に「エビス・ダイコク」さまの1対の木像があり、
「たくさん撫でて大福をいただいてください」と書いてあります。
きっと多くの参拝客がなでているのでしょう。
私はご神像なので、じかになでるのはご遠慮しました。
というのは以前、目黒不動尊で水かけ不動に水をかけたら、
後で山田から「水をかけないでくれとお不動さまに言われたので、自分はかけなかった」
とか言われて、「早く言ってよ」ともめたことがあったので、学習しています(笑)。
「しばられ地蔵」とかありますが、
ご神像や仏像に直接の願掛け行為をするのは、
やられる方の神さまや仏さまはたいへんだと思います。
それで弱ってしまう神仏もいらっしゃるので、ご遠慮したほうがよいとのことです。
大洗磯前神社のエビス・ダイコクは、
エビスさまがスクナヒコナノ命、ダイコクさまがオオナムチノ命ということです。
エビスさまは秘録73号にもありますが、
「ヒルコノ大神」であったり、「コトシロヌシノ大神」であったり、
このようにスクナヒコノ大神であることもあります。
スクナヒコナノ大神は医薬の神、万民の難病を癒す神として信仰されています。
ちなみに、東京の神田神社にお祭りされているスクナヒコナノ命さまは
この大洗磯前神社から勧請されたものなのです。
山田は神田神社が鎮守神社なので、少彦名大神さまに日頃のご守護の御礼を申し上げたそうです。
最後に、神磯の鳥居を遥拝して帰路につきました。
大洗の海はさえぎるものがない大海原が広がっていて、
「あの水平線のむこうから神さまがやってきたのだな」と感じさせます。
久しぶりに大海原をみて、潮の香りに癒された旅となりました。