羽犬・神犬伝説

 

前回の「神犬ソフィーの帰還」の記事にいただいたコメントをご紹介させていただきます。

 

「ソフィーさん立夏帰省のご案内ありがとうございます。

年4回ある土用の期間を開けての立夏! 翼羽ばたいて来られたのでしょうねぇ。

改めて季節の変わり目期間という土用期間が現実にある学びを頂きました」

 

24節気や13の月の暦など、時間の節目というのは実際に意味があるようです。回忌もそうです。

節目の時に何か新しいことを始めたり、開運法や祈りを行うと、

エネルギーの波に乗って効果的だといわれますね。

 

「地球と太陽系にとって重要な特別幽斎神事(5月15日)をありがとうございました。

次号の秘録で読んで詳しい事を学びます。

そして  そして、その神事にソフィーちゃんも参加していたのですね(すごい!)。

ブログでソフィーちゃんの様子や動物さん達の事がよくわかりました」

「ソフィーちゃんのことをブログで読み、

私も18歳の猫を1年の介護のすえ先日見送ったのですが、

とても参考にさせていただきました。

初七日に御霊送りもしました。

本当にありがとうございました。

ソフィーちゃんは立派になって帰ってきて、頑張っていますね!

翼の生えた立派なソフィーちゃんを想像して、微笑ましく思いました」

 

この猫ちゃんは飼い主さんの深い愛情を受けて、幸せな旅立ちができましたね。

私たちの経験をご参考にしていただき、お役にたてたことをうれしく思います。

 

そして、福岡県の会員さんからおもしろい情報をいただきました。

なんと、福岡県筑後市には翼のはえた「羽犬(はいぬ)」の伝説があって、

市内のあちこちに羽犬像が建てられ、ご当地キャラクターとして親しまれているそうです。

地元の方ならではの情報で、初めて知りました。

何枚か写真を送っていただいたのですが、

山田が観たのはこの写真のイメージに近いということです。

 

福岡県筑後市には「羽犬塚(はいぬづか)」という地名があります。

地名のもととなったのは豊臣秀吉にまつわる羽犬伝説です。

羽犬伝説には悪犬伝説と良犬伝説の2通りがあるとのことです。

 

 宗岳寺の「犬の塚」悪犬伝説

「昔この地に羽の生えたどう猛な犬がいた。

羽犬は旅人を襲ったり家畜を食い殺したりして住民から恐れられていた。

天正15年(1587)4月、天下統一をめざす豊臣秀吉は薩摩の島津氏討伐のため九州に遠征してきたが、

この時、羽犬によって行く手を阻まれた。

大軍を繰り出しやっとの思いでそれを退治した秀吉は羽犬の賢さと強さに感心し、

この犬のために塚をつくり丁寧に葬った」

 

良犬伝説

秀吉の九州遠征で、羽が生えたように跳び回る犬を秀吉が連れて来たというものです。

「その犬は、この地で病気にかかり死んでしまった。

たいへんかわいがっていた秀吉は悲しみに暮れ、

それを見かねた家来たちはその犬のために塚をつくり葬った」

 

翼の生えた犬という伝承ですから、超犬的働きをする霊力のある犬が実在したのでしょう。

 

また、和歌山県の丹生都比売神社には現役の御神犬(ごしんけん)がいるそうです。

弘法大師空海を高野山へ導いた、狩場明神の連れた2匹の白と黒の犬の伝説に由来します。

白犬のすずひめ号と、黒犬の大輝号は参拝客の人気者だそうです。会ってみたいですね。

 

このように、神犬という視点で伝承を調べてみますと、

ワンコが人間だけでなく神仏とも縁が深いことがわかりますね。

 

ミロク北辰の大神さまのメッセージです。

《人間は「神仏と人間の関係」で、神仏をとらえがちですが、

神仏は動物をはじめ一切の生きとし生けるものの幸せを願っているのです。

人間が「一切の生きとし生けるものは幸せであれ」と祈ることは、天意にかなうのです》

 

福岡県筑後市の羽犬像
福岡県筑後市の羽犬像