2月末、私の母の百か日のお祈りをしました。
「初七日、四十九日、百か日」が、故人の冥福を祈る重要な節目ということです。
百か日は十王信仰では8番目の平等王 (観世音菩薩) さまが担当されるといいます。
今回は母が霊界に無事に移行したお祝いということで、「百日祭」として行いました。
最初に山田の先達で、母の産土の守護曼荼羅のご存在たちのご開運をお祈りしました。
「おかげ様で、ありがとうございます。
宇宙の大いなる意志、大調和に基づく天命もちて、
とってもありがたい〇〇さんの産土の守護曼荼羅のご存在たちの
一霊四魂のいやますますのご開運をお祈り申し上げます」
次に、(百か日は観世音菩薩さまなので)十一面千手千眼観世音菩薩さまの真言を称えます。
「オン バザラ ダラマ キリク ソワカ」(3回)
山田が錫杖をもち、十一面千手千眼観世音菩薩さまの御力を故人にさしあげました。
次に笏をもって、産土神語を称えます。
「産土の大神 まもりたまへ さきはへたまへ」(3回)
ここで、山田が「では、質問を受けましょう」と言いました。
(特に質問を用意していたわけでないので、焦りました…(^_^;)
以下は山田の霊視と、陽の直霊の大神さまであるミロク北辰の大神さまを通じての問答になります。
(ブログでは、山田がメッセージと解説を追加しています)
Q.母の四九日の時に、「百日を待たずに自分が行くべき大霊界に移行できるだろう」
ということでしたが、どのあたりで移行したのでしょうか。
また、霊層としてはどのあたりに移行したのでしょうか?
A.(移行した時期は)49日と100日の間、70日目くらいです。
霊界には「上層・中層・下層」があり、上層の中に浄土があります(浄土にもいくつか段階がある)。
(お義母さんは)今は霊界の「中層の上」あたりです。
いっぺんに上層に昇るのはキツイと思います。
今は上層霊界に昇るためのいろいろな学びをしているようです。
上層に昇るにはアストラル体(幽体)を脱ぐ必要があります。「第2の死」ですね。
アストラル体の中に現世での執着や想いが残っています。それから脱するのです。
いわば脱皮をして、上層に昇るわけです。
地上のサナギから、自由に飛び回る蝶になる感じです。
Q.霊界ではどのような修行をしているのでしょうか?
A.まず、一番には現世の執着から離れる修行です。
執着とは一種の煩悩です。
中有界(49日~100日の移行期間)でもしているのですが、完全にとれないわけです(笑)。
現世のいろいろな執着を減らす修行と、霊界でのタマシイの学びをします。
執着が減ったら、次は煩悩そのものを減らす修行に移ります。
お義母さんにとっては、新しい学びをするのは“楽しい”そうです。
(生前から本を読んだり、パズルをしたり、勉強は好きだった)
ただ、現世でのいろいろな執着を減らすことは若干苦戦しているようです(笑)。
(満たされない想いがあったのだと思います…)
それを乗り越えるのに時間がかかるようです。
とはいえ、ミロク北辰の大神さまのお話では、
《清浄な世界で、そういう修行をさせていただくこと自体がありがたいことなのですよ。
煩悩が相当残った状態で現界に生まれ変わりますと、
その煩悩によって、不幸な人生になりやすいのです》
ということです。
最も重要なのは「向上心」です。
「みずからを成長させる」という向上心をもつことです。
自分自身をレベルアップさせようという向上心があったら、不満や愚痴も減ります。
向上心をもって自分を見つめなおすことで、いろいろな執着から脱していけるのです。
(この時、母はそばで聴いていて耳が痛かったようです(笑)。
産土の守護仏さまに連れて来られていたのです)
向上するには、まず「自己受容」することです。
現世での苦労をあるがままに受け容れることです。
本人の中に満たされない想いがあるのは、自分を受け入れていないからです。
現状でも環境でも、いったん自己受容することです。
そして、苦労を他人のせいにしないで、すべて自分で責任をもつということです。
向上するためには、自分の人生に、自分の想いに責任をもつことが必要です。
自分で選んで、今の人生、生き方になっているわけです。
他人がどう、というのではなくて、「自分がどうか」なのです。
結婚にしろ、就職にしろ、結局は自分で決めたのだから、自分で責任をもつ必要があります。
それがない限りは生まれ変わってもまた似たようなパターンになります。
自分が人生の主導権をにぎり、最終的には自分が主体的に決めることが、開運人生のコツです。
Q.あの世での学び、修行というのは、具体的にどういうことをするのでしょうか?
A.お義母さんの場合は、「瞑想」をしながら、内なる自己との対話をしています。
座禅、内観といってもいいでしょう。
基本的に霊界ではそれぞれの霊層によって、また人によって違う修行をしています。
瞑想の修行をできる環境というのは、霊界でも上のレベルです。
ある程度静謐な、清らかなところでないと、自分を見つめなおす修行はできません。
瞑想で人生のフラッシュバックをしながら、自分自身の在り様を振り返って、反省し、
「この時はこうしたほうがよかった」と改善点を見つけるわけです。
霊界の学びというのは、ただ知識を得るというのではなく、
自分自身が心から納得する必要があるのです。
納得した分だけレベルアップし、境涯が上がります。
私は最近、「一霊四魂との対話」開運法を提唱していますが、
むこうで修行するようなことを現世のうちからやっているわけですから、
あちらに行っても早く浄土に行けるようになります。
「赦しと和解の開運法」にしろ、基本的に現世での開運だけではなく、
霊界や来世の開運にもつながるように考えています。
Q.修行する時は、自分の指導霊や守護の存在がマンツーマンで指導してくれるのでしょうか。
それとも、学校のようなものがあるのでしょうか?
A.学校もあるし、マンツーマンもあります。
学校では同じようなタマシイたちが、霊界での基本的なあり様を学びます。
霊界の学校の特長は、知識を学ぶのではなく、自ら智慧を湧かせるための学びになります。
高級霊人が教師になり、さまざまな質問をします。
質問に対して、それぞれの霊人たちが自ら考えて答えを出していきます。
それに対して、高級霊人がアドバイスをし、さらに生徒たちで話し合います。
お義母さんの場合は、マンツーマンでは(産土の守護仏さまである)観世音菩薩さまが主に教えています。
Q.霊界で、死んだ父(18年前に亡くなった)には会えましたか?
会ったみたいです。会ってから、それぞれ自分がふさわしい霊層のところに行きました。
以上、“霊界問答”を公開できる範囲でご紹介しました。
とてもいいお話で初めて聞く内容もあり、
私だけでうかがうにはもったいないほどでした…(-_-;)
最後に念仏「ナムアミダブツ」を称え、
不動明王さまの真言を称えて、百日祭を終了しました。
「3月30日の講座にぜひ来てください」と母に声をかけました。
余談ですが、山田が後日、次のように話していました。
霊界を霊視したとき、霊界が明るく、クリアになってきていたそうです。
以前は清濁が混在している感じだったのが、大霊界のご開運が進み、
魔界や地獄界の影響がなくなってきて、クリアになってきているということです。
ただし、現界にそれが反映するまでにはまだ時間がかかるようです。
※大霊界については、CD『大霊界の実相と幽顕調和の生き方』をお聴きください。