〔前編〕からの続きです。
その後に、山田を通して私からお不動さまへ、いくつかの質問をさせていただきました。
(ふだんはできないので、こういう機会をとらえてさせていただいています)
「約100年ぶりに全面修復され、生まれ変わられました。
新しいお姿のご感想はいかがですか?」
《修復してくれて、ありがとう。
最初は少し、違和感があった(苦笑)が、今は慣れた。
若々しくなったように思う》
新しい家に引っ越してきて、最初はちょっと使い勝手に慣れないような感じです。
「新しい剣や羂索になりましたね」
《これはとてもよい》
以前の剣はちょっと、ちゃちでした(笑)。
今回は「三鈷杵」が剣になった「三鈷剣」になっています。
左手に持たれる羂索(けんさく、けんじゃく)というのは、
言うことを聞かない衆生を縄でしばってでも正しい道に導くためのものです。
以前ははりがねの縄しかなかったのですが、今回は縄の先に法具がついています。
山田の話では、羂索を振って、その法具から(福徳を)出すようなイメージだといいます。
それが無くなっていた(または元から無かったのかは不明)ので、やりにくかったみたいです。
「迦楼羅炎がとても立派になっています。
この迦楼羅炎にはガルーダさまもいっしょにおられるのでしょうか?」
(※ガルーダはインド神話に登場する神鳥。鳳凰神族の配下の存在)
《(笑笑)以前はガルーダはいなかった。呼んでほしい》
「えええっ…!」
思っていない展開で驚きました。
迦楼羅炎にガルーダさまのミタマが入ります。
山田が笏で、「不動明王さまの迦楼羅炎に、本来のガルーダさまをお呼びいたします。オー」
ガルーダさまが来られて、迦楼羅炎にミタマが入りました。
ガルーダさまのご開運をお祈りししました。
すると、ミロク鳳凰大天神さまがガルーダさまに鳳凰力(ほうおうりき)をくださいました。
《インドのガルーダたちにも良い影響を与えられるように、今、した》
と、ミロク鳳凰大天神さまは言われました。
連携するような形になるみたいです。
(おおごとになったな…)と思いました(笑)。
家庭でのささやかなお祝いの儀式のつもりが、原則界業になってしまいました(-_-;)。
「ほかに脇侍・ご眷属(八大童子)を伴われているのですか?」
山田の話です。
「どうなっているかというと、(お像の)上空に本体がおられて、
本体とともに八大童子とかいろいろな配下の存在がいます。
仏像は一種の依り代であって、常時、仏像の周辺にその神霊がいるわけではありません。
あくまでも、このお像を通す形であり、お像が“依り代”になっているという感じです」
《ただし、本体がより力が増すには、拝む人間の祈りの力が必要だ。
依り代になるものがあったほうがよい。
それがあることで、この世で自分も活躍できる》
「お不動さまのお働き、仕事、お役目を教えてください」
《まず第一に、山田家、〇〇(私の実家)家一族を守護すること。
それから、亡くなった時に導きをする》
不動明王さまはうちの「家族一族の守護神」なので、ずばりそのもののお働きだと思いました。
さらに、十三仏の不動明王さまのはたらきもするそうです。
(十三仏では初七日の導きをされます)
《こちらの(ご神号や掛け軸の)神仏は神業や原則界業のための神仏で、自分は人間を守るのが仕事である。
もちろん、鳳凰原則界業には自分も参加している。
不動明王は現世ご利益の力があるから、そういうことについては頼んでもよいですよ》
このお言葉で、さっそく家族に関する個人的願い事をしました(笑)。
「前回の講座で、大マハーアチャラナータさまが地獄まで救済に行かれましたが、
ご自分もいっしょに救済に行かれたのですか?」
《それは自分の仕事でない。自分にはできない。
自分は大マハーさまのレベルではない。
ただし、山田家、〇〇家につらなる先祖の救済は自分がする。
大マハーさまレベルになると、大きなことをやっているので、人間のお願いとかは聴かないものだ。
大きな存在は細かいことはやってくれないのだ。
だから、それぞれの働きによってあるものなので、上下はないのだよ》
直接的には人間社会に近い仏尊さま・神々さまが、
縁ある人間のいろいろな守護とか願い事を聴いて、助けてくださるわけです。
「お不動さまのこころざし、ご決意をお聞かせください」
《変わったことを聞くのう(大笑)… 人間に相応する。
自分自身も、宇宙の大いなる意志の光を見るので、向上しようと思っている。
思っているが、拝む人間たちの向上心があるかどうかが、自分たちに影響する。
向上心がある人間たちを守護することによって、自分たちも向上していく……》
(※この後はメルマガで紹介していますので割愛します)
《というよりも、ほとんどの人間が「自分も神仏とともに向上しよう」と思っていないのが普通だ。
だから、「ともに向上しましょう!」と言ってもらうとよい》
ということで、山田が、「では言ってみよう」ということで、早速宣言しました。
「偉大なる不動明王さま、私たちとともに今後、大きく向上・成長してまいりましょう! オー
宇宙の大いなる意志の光を見て、ともに向上・成長してまいりましょう!」
《そういうふうに祈ってほしい》
「先日、目黒不動尊に行ったのですが、現在、お不動さまは目黒不動尊との関係はあるのですか?」
《今はない。ただし、人間がお参りに行くと、自分もいっしょに行く場合もある》
すでに100年以上、独立した存在なのです。
ただ、人間がお参りに行くときには自分もあいさつに行くこともあるということです。
《そういうものなのだ。ここ(わが家)が住処なのだ。ここが、自分がいる場所だ》
「お名前はバージョンアップされていないのですか?」
《不動明王でよい》
不動明王として働くのが好きみたいです。
管理職になるよりも、現場で直接かかわるのが好き、というイメージです。
「不動明王」として働くのが一番、人間を身近に助けられるのです。
大マハーさまのようなご存在になっていくと、大きな仕事をするので、民衆からは離れるみたいです。
(※産土の守護曼荼羅のご存在たちのような担当の神仏は、
バージョンアップしても従来通り守護と後押しをしてくださいます)
ここで山田が突然、私に母方の祖父の名前を聞きました。
(不動明王さまを通じて、祖父のイメージが浮かんだそうです)
《〇〇郎さんが無料で人に加持をしてあげたり、徳を積んだ。
自分もそれをいっしょにやってあげたので、ここ(山田家)に来れるようになった。
偉大なご存在たちとともにやれるようになったことをとても喜んでいる。
〇〇郎さんのおかげだ。
◇◇家(母方)の子孫として、〇〇郎さんにきちんと御礼を言ってほしい》
そこで、私の祖父の一霊四魂のご開運を祈り、感謝を伝えました。
これも予定にない展開でした。
「私たちへの希望はありますか?」
《時々、お供えをしてほしい(笑)。
あと、遠慮なく、いろいろ頼んでいいですよ。
自分ができる範囲で後押しをしてあげますから》
最後にお不動さまから、
《若々しくなったので、新たな気持ちで接してほしい。自分もそのつもりでやるから》
「今後とも、山田家、〇〇家をよろしくお願いいたします」
ということで、落慶式を終了しました。